実家じまい。子どもから「一緒にやろう」と言葉をかけて、親の人生を聴き信頼関係をつくる。そうすれば安心して片付けられる。

協力隊の活動ブログ

2023年12月3日(日)「第3回 君津市空き家セミナー」を開催しました。今回は相談会形式ではなくホール型のセミナーです。講師として、遺品整理・生前整理を終活のひとつとして社会に広く認知する活動や、行政との協力に積極的な取り組みをされている株式会社ワンズライフの上野貴子さまをお迎えし、『空き家じまい~誰も住んでいない実家の片付け方』というテーマでご講演いただきました。

私からは、なかなか動きださない田舎の空き家の特徴と、コミュニティ清和が手掛けている空き家活用のご紹介を。

核家族化が進んだ日本では、子世代が実家をでて独立し自分の家を持つケースが多いです。親が老人ホームなどの高齢者施設にはいったり、子どもの家で同居するようになれば、実家にいたのは親だけなので、その家は空き家になってしまいます。

親が亡くなった後、誰も住む予定はないので実家を処分しようとするが、両親の思いがつまった実家を処分することの後ろめたさや、残されたままのたくさんの日用品や生活雑貨、家具や家電を処分する面倒さで、ずっと空き家のまま。

上野さまのお話しで、実家じまいをどうするかは親が元気なうちに親子で話し合って考えておくのがいいと学びました。自分が亡くなった後、実家がどうあってほしいかを親子で話し合い、子どもは親の考えを受け止める。子どもから「一緒にやろう」と言葉をかけて、親の人生を聴き気持ちを近づけていく。親世代の価値観を受け入れ信頼関係をつくる。そうすれば安心して片付けられる。

実家じまいは法事や神事を節目にする人が多いそうですので、お盆などで家族が集まった時に「ところでお父さん(お母さん)、この家のことなんだけど…」と話を持ちかけてみるといいのではないでしょうか。

次回の空き家活用セミナーは、旧秋元小学校を公民館&こども園&ワーキングスペースの複合施設として利活用した『おらがわ』で2月17日に行います。清和のランドマークとしてリニューアルオープンしたばかりの複合施設でのセミナー。今から楽しみです。

第3回 君津市空き家活用セミナー – 空き家じまい~誰も住んでいない実家の片付け方
https://movetokimitsu.jp/20231203-2/

株式会社ワンズライフ
https://ihinseiri-oneslife.com/

Miyama Masahiro

Miyama Masahiro

深山雅弘(みやま・まさひろ):大学卒業後、都内の広告代理店やシステム開発会社、マーケティング会社などで営業や企画の仕事に従事。定年退職後は社会貢献できる仕事をしたいと千葉県君津市の地域おこし協力隊に志願する。任期満了後、君津市清和地区でまちおこし会社「株式会社レラシオンジャパン」を起業。空き家活用・移住促進・地域コミュニティコーディネーターとして活動中。趣味はスポーツクラブ通いとエレキベース演奏。 eMail: miyama@movetokimitsu.jp

関連記事

おすすめ記事2

TOP